毛は剃ると濃くなる?
「ヒゲや体毛などのムダ毛を剃ると、毛が濃くなる。」というのは、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。しかし、この「毛は剃ると濃くなる。」というのは、医学的根拠はなく、未だに解明されていないのが現状です。では、なぜ「毛は剃ると濃くなる!」と言われ始めたのでしょうか。その原因と言われているものは大きく2つありますが、実際に毛が濃くってしまう可能性があるものが1つあります。原因としてよく一般的に言われている2つと実際に毛が濃くなってしまう可能性について解説していきたいと思います。
剃った毛の断面
自然に生えてきた新しい毛というのは、毛の先端が細くなっています。毛は、毛根部にある細胞が細胞分裂をすることによって成長するので、剃ったり切れたりしない限りは先が細い状態のまま成長していきます。毛の先端のほうは細く、根本のほうは太くなっています。毛を剃ると、根本の太い部分を切断することになり、その断面が太く見えてしまうので、毛を剃ると濃くなると言われるようになりました。実際に毛を剃ったことが原因で毛が濃くなっているわけではなく、剃った毛の断面が太く見えるために濃くなったように見える、ということです。
第二次性徴期
ヒゲや体毛などのムダ毛が気になりだすのは、思春期にあたる中高生くらいの時期ではないでしょうか。この思春期の時期に、ムダ毛処理として毛を剃り始める方が多いと思います。しかし、思春期の時期というのは、第二次性徴の時期とちょうど同じくらいの時期にあたります。第二次性徴は、男性は男性らしい体つきに、女性は女性らしい体つきになるようホルモンが多く分泌される時期でもあります。男性ホルモンは、ヒゲや体毛を濃くする働きがあり、第二次性徴で男性ホルモンの分泌が活性化することで、毛が太く濃い毛になっていきます。ムダ毛処理を始める時期と、第二次性徴の時期が近いため、毛を剃ると濃くなると言われているのではないか、ということです。
体の防衛本能
毛を剃ると濃くなるというのは、医学的根拠もなく、毛の断面や第二次性徴のためとお話しましたが、実際に濃くなっている可能性は0ではありません。「ケガをしたところの毛が濃くなった。」というお話や「仕事でぶつけたり、擦れたりするところの毛が濃くなった。」というお話もあります。皮膚に刺激があると、その刺激から体を守ろうとして防衛本能が働き、太く濃い毛が成長してくるという可能性もあるのです。毎日ヒゲを剃っている方や、体毛が気になり剃っている方は、皮膚に刺激を与えていることになります。カミソリで剃っている場合は刃が直接皮膚に触れるので、皮膚には大きなダメージがあります。そのダメージから体を守るために防衛本能が働くと、毛が濃くなってしまうかもしれません。
まとめ
「毛を剃ると濃くなる。」と言われている原因は分かっていただけましたか?本当に毛が濃くなっているのかどうかは、医学的には未だ解明されていません。毛の断面や第二次性徴が原因という説がよく言われています。しかし、体の防衛本能が働くことで実際に毛が濃くなっている事例もあります。仕事柄ヒゲは毎日剃っている方や体毛を剃っている方は、カミソリ負けなどの肌トラブルは大丈夫でしょうか?毛の処理は必要だと思いますが、自己処理にはたくさんのリスクもありますし、手間や時間なども多くかかるので、あまりオススメはできません。脱毛に通うことで、ヒゲ剃りや体毛の処理から解放され、自己処理による肌トラブルのリスクも解消されます。脱毛は毛を成長させている細胞に作用させるので、毛は細くなっていきますし、脱毛前よりも濃い毛が生えてくるような可能性もかなり低くなります。最近では、男性でも脱毛するのが当たり前になり、メンズ脱毛がブームになっています。「毛が濃い!」とお悩みの方は、脱毛を考えてみてはどうでしょうか。